展望

公演が終わったあとに公演について書くのは作演出くらいだったので何を書こうかと思案しています。


彼に、西村に芝居をやるからと誘われた時、やはりという思いと本気か?という思いがありました。この時勢の中で公演の準備をし、そして公演を打つ、しかもお客様を招待してというのは正直なところ難しいのではないかというのが最初に考えたことです。ただまぁ同じ劇団で2年連れ添い彼のやってることを見ていて、いつかきっと私は何かしら声がかかるだろうしその時はまぁ一緒にやろうとはうっすらと考えていました。ただそれが思っていたよりも早かっただけです。


本当にたくさんの制限や制約がありました。しかしながらもその中で出来ることを模索する彼は僕が想像していた作演出であり、なんなら思っていたよりも(と言うと怒られそうですけど)真摯に自分の作品に向き合っていました。最終的に彼が満足のいく作品になったのかどうかは私の知るとことではありませんが、きっといいものになったことと思います。数は多くないですが、お客様を呼んで公演が打てるという事自体とてもありがたいことですし、これに携わり隣で彼を見ていてとても楽しい公演でした。


彼はまた公演を打つ、あるいは何らかの形で作品を作ることでしょうし、願わくばそこにまた携われたらと期待もしています。ひとまずは、今回の作品ができるだけたくさんの方に届いてほしいと思っています。


大内朗宏